ニューヨーク市警、またも歩行者をひき殺す
7月6日にまたニューヨーク市警の車両が歩行者をひき殺す事故を起こしたようです。以下、いくつかの現地の報道機関からの情報をまとめたものです。
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亡くなったのはFelix Cossさん、61歳、男性でした。Cossさんは7月6日午後4時半ごろ、ブルックリンで横断歩道を横断していたところ、左折してきたニューヨーク警察のワゴン車に撥ねられ、その後搬送された病院で死亡が確認されました。ニューヨーク市警のスポークスマンはCossさんが横断していた際、歩行者用の信号は青だったこと、警察車両は緊急走行中ではなかったことを確認したと発表しました。
CoossさんはブルックリンにあるBeginning with Children Charter schoolという学校でスペイン語を教えていたそうです。
(追記)
ワゴン車を運転していた警官は氏名も公表されず、何の処分も降されないそうです。
http://gothamist.com/2013/07/08/no_charges_for_cop_who_killed_man_i.php
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英語の記事のみですが、もっと詳しい事故の状況を知りたい方は以下のリンクをお読みください。
http://gothamist.com/2013/07/07/police_van_strikes_kills_williamsbu.php
http://www.dnainfo.com/new-york/20130707/williamsburg/teacher-struck-killed-by-nypd-van
http://www.nydailynews.com/new-york/brooklyn/nypd-van-strikes-injures-man-brooklyn-article-1.1391932
ニューヨーク市警は四ヶ月半前に、小山田亮君という歩行者を撥ね、死に追いやったばかりです。私たちはブルームバーグ市長に手紙を書き、悲劇を繰り返さぬために、警察を指導するようにお願いしました。もしニューヨーク市警全体が彼らの同僚が起こした亮君の事故について認知し、熟考していれば、このような悲劇は起きなかったはずです。特に今回、被害者は青信号で横断歩道を渡っていたのにもかかわらず、撥ねられたのです。どうして警察車両は、人を即死させるようなスピードで左折する必要があったのか、どうして亮君が尊い命を落とした事故から何の教訓も得てくれなかったのか。怒りを感じます。
Felix Cossさんのご冥福をお祈りいたします。
そしてこれ以上、ニューヨーク市警が一般市民の命を奪うことがないように、改善される事、そして事故にあった人の人権が1人の人間の命として尊く扱われる事を心から願います。