NO MORE TRAGEDY

小山田亮はNYで語学留学中にニューヨーク市警のパトカーに撥ねられて、24歳の若さで命を落としました。遺族は亮の死に関する真実を明らかにするために、ニューヨーク市警とパトカーの運転手を相手に訴訟を起こしています。このブログでは亮の事故に関係する記事を投稿しています。ウェブサイトもご覧ください。http://oyamada.weebly.com/

裁判終結のご報告

小山田さんの裁判が和解終結する事が、5月30日に法廷に報告されました。そのことが幾つかのメディアでも書かれました。(記事の下に添付しています) 和解に至った経緯について、ご家族は、緊急走行であったと警官が主張すればその信憑性は問われないという現…

Memorial for Ryo

2月21日、亮くんの事故から4年が経ちました。 ニューヨークでは現地の方の呼びかけで集まった方々が、事故現場でキャンドルを灯し、メモリアルを行いました。(動画は参加した方から頂いたものです。) m.youtube.com 亮くんの故郷で命日を迎えられたご…

亮くんの死から3年半 -現在の家族の心境

今日、8月21日で亮君が亡くなって3年半になります。 亮くんの家族・友人は、亮君のいない日々を3年半過ごしてきました。 そして家族がNYで訴訟を初めてからそれだけの月日が経ったということになります。 亮くんのお姉さんに聞いた、今の状況や心境につ…

改善なく容認され続ける警察のあり方③

前回、前々回の投稿では、警察による死亡事故の実例、そしてその件数が過去15年間減ることがなく繰り返されている原因を探りました。 日本に住んでいると、遠い国のことのように感じられるかもしれませんが、小山田亮君のご家族にとっては決してそうではあり…

改善なく容認され続ける警察のあり方②

前回の投稿では、警察により起こされる死亡事故の実例を詳しく書きました。 それでは、どうして多くの抗議活動が起こっているにも関わらず、警察が起こす死亡事故は容認され続けているのでしょうか。 まず一つには、2001年に起きた9•11以降、強い警察が求め…

改善なく容認され続ける警察のあり方①

日本でも、アメリカで起きている警察が黒人を撃つ事件がたびたび報道されるようになりました。抗議しても抗議しても、同様の事件が起こり続け、人々の怒りはピークに達し、警察を撃つ人まで現れてしまうという現状です。 私も先日、会話の中で友人と「何で警…

NY市警が起こした死亡事故のその後

お久しぶりです。 熊本地震から一か月が経過しました。初めに、被災された皆さまには心からお見舞い申し上げます。一日も早く余震が治まり、被災者の方々が安心して眠られる日常が戻りますように。 ーーーーー 小山田亮君がNY市警に撥ねられて亡くなったのは…

三度目の命日

2月21日、小山田亮君が亡くなってから三度目の命日を迎えました。 事故が起きた午前0時45分、ニューヨークの事故現場には温かなキャンドルの灯りが灯りました。 ニューヨークに住む亮君の友人が事故現場を訪れ、このように話しました。 ーーーーー 昨年は30…

Light of Way ~ランタンを作る会~

11月29日と12月5日、亮君の三回目のメモリアルに向けてランタンを作る会が二回に分けて催されました。 亮君の誕生日に開催された12月5日の会に私も参加してきましたので、その様子をお伝えしたいと思います。前回のメモリアルでは初めての試みということで、…

最近のNYでの判例

ご無沙汰しています。小山田亮君の裁判に関してはお伝えできるような動きが少なく、ブログ更新が滞っていました。今回は、亮君の裁判の進展への願いをこめて、希望が持てるような判決が下った2つの判例について紹介したいと思います。 一つは、以前にも何度…

Vision Zero 追悼の会

7月14日、交通事故によりニューヨークで亡くなった方々への追悼式が行われました。 この追悼式は、小山田さん家族もメンバーであり、交通事故で家族を亡くした方々で構成されているFamilies For Safe Streetsという団体と、Transportation Alternativesとい…

オハイオ:司法省から警察への改善要求

久しぶりの更新となります。小山田亮君の事故についての裁判は、現段階でご報告できる事柄はありませんが、少しずつ進展しているようです。 そんな中、アメリカでは警察による暴力事件が多発し、今年に入ってから450人以上の人が警察に殺されています。(h…

公聴会の結果を受けて

2月21日小山田亮君を轢いた警官に対する安全公聴会が開かれました。(前記事) 3月17日付けで、NY地元紙、Gothamistにその結果に関する記事が掲載されましたので、その訳をここに掲載します。 // <a href="h…

事故の報道まとめ

2月21日のメモリアル、2月23日の公聴会は、ニューヨークや日本のメディアで報道されました。 特に映像だと事故の経緯、問題点などが分かりやすいと思いますのでよろしければご覧下さい。 ▼映像 TBS(日本語) 邦人留学生死亡事故2年で追悼式、真相究明訴え…

公聴会が終了しました

2月23日、小山田亮君を轢き、死に至らしめた運転手、警察官ダレン・イラルディーの運転免許維持を巡る審理がJFK近くのDMVオフィスで無事に行われました。 photo by Koki Takahashi 2年前の事故発生から、ずっと亮君の事故を追い続けているGothamistから公聴会…

2年目の追悼式

2015年2月21日午後6時、小山田亮君の二回目の追悼式が行われました。 雪が降り積もる中での追悼式となりましたが、報道の方も合わせると50人近くの方々が来てくださり、亮君を偲びました。日本からの亮君の友だち、近隣住民の方、同じくご家族を交通事故で亡…

来週開かれるDMV審理 ※時間変更のお知らせ

今週21日で亮君が亡くなってから2年を迎えます。 ようやく、2月23日 午後1時から、亮君を撥ねた運転手の免許維持について、DMVによる審理が開かれます。(当初午前9時と予定されていましたが午後1時に変更されました。) 今回のDMV審理開催について、先月…

追悼の会のお知らせ

亮君の二回目の命日になる2月21日、NYの事故現場でキャンドルが灯され、メモリアルが行われます。是非お越し頂き、ご家族に支援を伝えて頂けるとありがたいです。 *日時* 2015年2月21日(土) 午後6時(NY時間) *場所* Queens亮君の事故現場 (Near the inte…

亮君のDMV審理が開かれる事となりました

署名にご協力頂いた多くの皆さん、どうもありがとうございました。 亮君の事故の運転手に対するDMV審理の開催が決定しました。 日時:2015年2月23日 9:00am 場所:Department of Motor Vehicle Queens South Office 開催日は2月23日。ご家族がNYに滞…

署名をお願いします

前回の記事でお知らせした署名活動を、開始しました。 これは、DMV-自動車省(日本では陸運局と同様の業務を行う州の機関)に対し、運転手(ダレン・イラルディ警官)の免許維持における審理の、来月開催を求める署名です。(※DMVによる審理は、事故を起こした…

DMVによる審理開催を求めて

法で求められているにも関わらず、未だ行われていないDMVによる審理を亮君の家族が要求している件について、Gothamistから記事が出ました。 <a href="http://gothamist.com/2015/01/09/ryo_oyamada_hearing.php" data-mce-href="…

ずさんな事故への対応

ファーガソンで警官に撃たれて亡くなったマイク・ブラウンさん、ニューヨークで警察に取り押さえられる際に警官に首を絞められてなくなったエリック・ガーナーさん。両事件では、事件に関わった警官が共に不起訴となりました。これらに対する抗議デモでアメ…

翼が繋げる想い

Right of Wayから動画が届きました。 Ride of Redemption & Hope - YouTube 8月に亮君の事故現場にはペイントが描かれましたが、その時にペイントが行われなかった方々の現場にも10月、翼と花のモチーフが描かれました。 このペイントは朝早くに始まり、…

Light of Way  ~はじめて作るキャンドルの会~

10月11日、神戸にて、キャンドルを作る会が静かに催されました。 亮君の二回目の命日に灯すため、皆でキャンドルを作ろうと多くの友人が集いました。 「いつも思って下さっている方々の気持ちをNYへ持って行きたい」というご家族の提案に沢山の方が賛同し…

市民が求める法執行の形

先日、NY TimesにFamily for Safe Streetのメンバーであるダナさんの意見が掲載されました。そのタイトルからは、ダナさんの悔しさと緊迫したメッセージが感じられました。 ビジョンゼロ政策(10年間でNYの交通事故死亡を無くすという目標の政策)を公言し、…

署名運動の動き

これまでの数々の報道を受け、NY市警の行動に疑問を持ったシアトル在住の方が、事件の追加調査を求めてオンラインで署名を集めて下さっています。 この署名は、司法長官エリック・ホルダー(Eric Holder)氏に、事実の解明に向け追加調査を求めるようはたらき…

事故現場からのリポート

以下はニューヨークのメディア、Pix11で放送された小山田亮君の事故現場からのレポートです。亮君の友人が、日本語の字幕をつけてくれたので、ぜひご覧ください。 ニュースの中では、小山田さんの弁護士、スティーブ・ヴァカロ氏もインタビューに答えていま…

アメリカにおける警察と市民の溝

警官の行き過ぎた行為により一般市民に被害が及んだ時、正当に調査されなかったり、平等に裁かれなかったり、その事実が秘められたりする事は、仕方のないことなのでしょうか。不平等と感じても、法執行の為に市民はこれを受け入れるべきなのでしょうか。 先…

証拠ビデオに見られる多くの疑問点

昨日、8月21日で、亮君の死からちょうど1年半が過ぎました。 今アメリカ中で、警察の横暴へ非難が強まる中、小山田さんの弁護士が独自入手した亮君の事故直前の様子を捉える監視カメラ映像を公開しました。 そのビデオについて書かれた記事が、NYのメディアG…

NY市警の隠蔽を示す法廷書類

亮君の事故に関しての記事が出ました。 裁判所に提出された文書からは訴訟の経過が見られます。 // 投稿 by Gothamist. 亮君の事故後の警察の不誠実な対応が、訴訟の過程で少しずつ明らかになっているようです。以下、記事の訳です。 ーーーーーーーーーーー…