またも繰り返されるNY市警の事故ー食い違う目撃者との証言
残念ながら、またNY市警が交通事故を起こしました。 パトロール中のパトカーが歩行者をはねた、という事故ですが、今回の事故でもNY市警と目撃者との見解が明らかに違います。
こちらの記事にも亮君の事故について触れられていますが、NY市警が自分たちに落ち度がないことを主張する姿勢は、亮君の事故後今も続いている警察の対応と重なります。
NY市警は何度同じ過ちをくり返すのでしょうか。真実が葬り去られないことを願い、今後のNY市警の対応にも注目していきたいと思います。
Witnesses: Cop Car That Hit Pedestrian Was NOT Using Sirens: Gothamist
以下記事の日本語訳です。
NYPDのパトカーは昨日(4月13日)アッパーウエストサイドで69歳のホームレスの男性を撥ね、重傷を負わせた。パトカーはサイレンとライトを付け巡回していたと主張している。
昨日の事故のこの説明は何人かの目撃者の証言と矛盾している。事故を目撃したジャスティンリーチさんは「僕は事故を目撃した。事故の前はパトカーはライトをつけていなかった。そして間違いなく事故が起きた後まではサイレンは聞こえていなかった。」と証言している。その他の目撃者も同じ言葉を繰り返している。
リーチさんは78番ストリートと79番ストリートを結ぶブロードウェイの東側を歩いている時、北向きに走行していたパトカーが男性を撥ねるのを目撃し、そしてその後パトカーから短い「ウー」というサイレンの音を聞いたとのことだ。
NY市警のスポークスマンは、「パトカーは前を走行する車を路肩に誘導するために」ライトを付けており、その時に道路を(違法的に)横断していた男性を撥ねたと話している。
リーチさんは事故が起きた時の信号は確認していなかったが、そこに集まっていた人達は歩行者優先の状況だったと言っていたと話す。
また別の目撃者であるフランカバックさんは、NYポストに対して、「警察は方向転換をし彼を避けようとしたが間に合わず、その気の毒な男性は撥ねられてしまった。私が話した人はみんな、事故当時、歩行者優先の状態だったと言っている」と話す。
被害者(警察は名前を公開することを拒否している)は、St.Luke's病院に搬送された。マンハッタン自治区の区長であるゲイルグルーワー氏は「私の知る限り、NYブロードウェイの78番ストリートで歩行者が撥ねられた被害者に命の別状はない。ああ、良かったわ。」とFACEBOOKに書き込みをしている。
そしてNY市警のスポークスマンは犯罪性は見られないが、調査は引き続き行うと付け加えた。
昨年の2月、24歳の小山田亮さんがクイーンズブリッジでスピードを出して走っていたパトカーに撥ねられ死亡した。この件でも警察はライトとサイレンをつけていたと主張しているが、目撃者の証言とは喰い違っている。小山田さん一家はNY市を訴え続けている。
6月には、NY市警のバンが61歳のスペイン語教師であったフェリックスコスさんを撥ね、死亡させた。彼はウィリアムズバーグの交差点を横断中だった。バンの運転手はいかなる罪も課せられず、言及もされていないのである。