亮君の最新記事
皆様、先日は署名にご協力いただき、ありがとうございました。
皆様のお力添えのおかげで、先日無事、NY市議会で市内の制限速度を25mph (約時速40km)にする法律が成立しました！この法律により、交通事故死や重大な損傷に至る事故は、減少に繋がることと思います。
交通事故で家族を失った家族会の方々の「これ以上、自分たちと同じような辛い思いをする人を増やしたくない」という強い想いから始まった、変化へのアクションが一歩前進したことを大変うれしく思います。
亮君の事故と裁判に関する新しい記事がGothamistに掲載されていました。今回の記事は「NY市警 歩行者を殺害した事故の捜査を意図的に怠った可能性あり」というセンセーショナルなものでした。
以下、記事の訳です。
24歳の小山田亮がNY市警のパトカーにひかれ、殺されてから1年以上が経ち、彼の死を取り巻く状況が少しずつ明らかになってきている。NY市が当初隠していた新たな証拠は、NY市警が意図的に事故捜査をうやむやにし、また事故を起こしたドライバー警官の運転記録に問題があったにも係わらず警察車両の運転を許可していたことを示しているかもしれない。
裁判所の記録によると、2ヶ月前に小山田さんの弁護士スティーブ・ヴァカロ氏は、事故車両の運転手ダレン・イラディの過去の運転記録、また助手席に乗車していたジェイソン・カーマンと運転手イラルディのメモブック（警察が行動を記録する為に携帯している手帳）を開示するよう市側に要求している。
この要求に対し市側は、これら要求項目はこの事件に関係がなく、警察の特権に係わるものであると反論している。しかし判事はそれら資料に目を通した後、市の反論を棄却、それら資料を裁判資料として提出するよう市側に命令を下している。
この新しい証拠により、ヴァカロ氏は昨晩（6月22日）「NY市警のある責任者が警察車両の運転を任せていたダレン・イラディ被告を守るため、この事故に対し、怠慢あるいは意図的な無関心を遂行した」という内容で修正申立てを行うつもりである、という家族側の意向を判事に伝える書面を提出した。
またこの書面には「特定のNY市警の責任者が意図的に、通常行われている調査手順を踏まず、重大な証拠の損失を招き、それにより、原告の過失致死に対し裁判を起こす権利を侵害した。」ということも書かれている。
小山田亮の死以来NY市警は、事故を起こした車両は「ナイフによる家庭内暴力がある」という通報に対応し、「赤色灯を点灯し走行していた」としている。しかし目撃者は我々の取材に対し、車両は赤色灯を点けずに高速で走行していたと話している。またABCは「家庭内暴力」は「根拠のない通報であった」と報道している。
ヴァカロ氏はこの新しい証拠の具体的な内容に関しコメントを控えている。市の法務部の報道担当からは、コメントの依頼に対しても、FOIL法(Freedon of Information Law)に基づく、無線やビデオ記録等の公的情報の開示要求に対しても返答がない。
今月上旬、我々は事故当時のNYCHA（NYハウジング部門）監視ビデオを含む小山田さんの事故の調査に関する証拠の開示を、FOIL法に基づきNY市警に要求したが、NY市警側は「記録を公開すると法執行機関の捜査や裁判手続きを妨げる可能性がある」という理由で我々の開示要求を拒否している。
Photo by Ryo
