NO MORE TRAGEDY

小山田亮はNYで語学留学中にニューヨーク市警のパトカーに撥ねられて、24歳の若さで命を落としました。遺族は亮の死に関する真実を明らかにするために、ニューヨーク市警とパトカーの運転手を相手に訴訟を起こしています。このブログでは亮の事故に関係する記事を投稿しています。ウェブサイトもご覧ください。http://oyamada.weebly.com/

ついに映像が明らかに!?

前回の記事からわずか数日ですが、亮君の事故に関してまた新しい記事が掲載されました。

先日、小山田さんの弁護士スティーブ・ヴァカロ氏が亮君の事故直前の監視ビデオと言われている映像の内容について、NYのメディアにコメントしました。

 
この記事は6月25日に掲載されたものです。記事によると、入手したビデオには、警察が赤色灯をつけずに走行していた姿が映し出されていたようです。
 
以下、Gothamistの記事の訳です。
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昨年2月、小山田亮さんがパトカーにひき殺された数時間後、警察はニューヨークタイムズに対し、事故を起こしたパトカーは亮さんが撥ねられた当時、通報に対応して走行しており、赤色灯は点灯されていたと話していた。
 
また警察は、ABCとフジテレビに対してはサイレンも鳴らしていたと話し、地区問題担当の警官は「警察は被害者が撥ねられたときに赤色灯が点灯しているのを映したNYCHA(NYハウジング部門)の監視カメラを保持している」と言っていた。
 
家族の弁護士がようやくそのNYCHAの映像を見ることができたのだが、その映像は警察の発表と矛盾していたと話す。
 
 
「ビデオには亡くなる直前だと思われる亮の姿が映っていた。」弁護士のスティーブ・ヴァカロ氏は話す。「そして、亮のいる方向に向かって走行するパトカーの姿もあった。事故そのものは映されていなかったが、私が見たところ、そのパトカーは赤色灯を点けないで40番アベニューと10番ストリートの交差点に向けて走行していた。」
 
この映像はFreedom of Information Law request (FOIL法)により、ヴァカロ氏がNYCHAから直接入手したものである。
 
「率直に言うと、家族は亮が殺された次の日にはNYCHAにビデオを求める権利があったが、それがされなかったことで、証拠となるビデオの紛失につながる可能性があることを私は心配している。」ヴァカロ氏はビデオの内容が編集されていたことを補足しながら、このように話している。
 
NY市警にこの矛盾についてコメントを求めたが返事はない。
 
 
 
今週の初め、我々はヴァカロ氏が市側に亮さんの死を巡る裁判の訴状の修正要求を提出したことを伝えた。新しい証拠により亮さんを撥ねたダレン・イラルディの運転記録に問題があったことが分かったため、家族はNY市警に対しイラルディに運転をさせていたことへの責任を問う事を求めている。
 
また原告側(家族側)は「特定のNY市警の責任者が故意に通常の捜査を怠り、重大な証拠の紛失に至った」と考えている。
 
ヴァカロ氏はNYCHAのビデオは近日中に公開されるかもしれないとしている。市側は家族側の修正要求にまだ返答をしていない。
 
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前回の記事にあった、警官の運転経歴に問題があったこと、赤色灯がついていなかったこと、そのビデオが編集されていたこと、全て「ああ、やっぱりか」と思ってしまう内容でした。Gothamistのページにもたくさんのコメントが寄せられており、警察を非難する声は高まっています。一年以上が経った今でも、現地の方が関心を持っているということが分かります。 
一先ずは、訴状の修正案が通ること、それを祈っています。
 

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