あれから半年
今日は小山田亮君の半年命日です。
2013年2月21日、とても寒い日に、亮君はNYのクイーンズブリッジでNY市警のパトカーに撥ねられ、冷たいコンクリートの上でこの世を去りました。
この半年、私たちがどのように毎日を過ごしていても、時間は流れ、季節は巡っていきます。
ニューヨークにも夏がきました。
私はこの夏、日本で亮君のご遺族にお会いしました。悲しい気持ちとどのように向き合うのか、少しずつ自分達の中で整理されているように感じました。もちろん、どうしても泣きたくなる日や、「亮君が生きていれば」と思うような瞬間が数え切れないほどあることは容易に想像がつきます。しかし、小山田さんたちは前向きに、これからの裁判の事を話し合い、一方では皆で心から笑える時間を過ごそうとしていました。
しかし、残念ながら亮君の死に関する状況は、NY市警が遺族に事故について説明をした日から何も変わっていません。NY市警はそれ以来、遺族に一切連絡をしていませんし、監視カメラの映像を遺族に公開していません。遺族は亮君がなぜ、そしてどのように亡くならなければいけなかったのか、知らないままなのです。
亮君の事故現場には、今もお花が供えられています。この事故現場を見ると、ここで起きた悲劇が今も風化していないことがわかります。写真は、亮君が住んでいたシェアハウスの大家さんが提供してくださったものです。大家さんが毎日この場所をきれいにしてくださっているそうです。このお花や亮君の写真が、ここを通る人に、ここで事故が起きたこと、そして亮君が愛されていたことを物語っています。
裁判のプロセスは始まったばかりです。遺族と弁護士の方はこれから先、3年から5年の年月をかけて、真実を知るために戦っていかなければいけません。
遺族の弁護士であるクリス・フィッツジェラルド(Chris Fitzgerald)さんは現在、裁判で証言してくれる目撃者を探しています。目撃者にお知り合いがいる方はご連絡をお願いします。(電話: (646)580-3489、メール: info@CHFLegal.com)