NO MORE TRAGEDY

小山田亮はNYで語学留学中にニューヨーク市警のパトカーに撥ねられて、24歳の若さで命を落としました。遺族は亮の死に関する真実を明らかにするために、ニューヨーク市警とパトカーの運転手を相手に訴訟を起こしています。このブログでは亮の事故に関係する記事を投稿しています。ウェブサイトもご覧ください。http://oyamada.weebly.com/

Family for SAFE street

私たちはこのウェブサイトを通じて、あるご家族と出会いました。3歳で命を落としたアリソン・リャオちゃんのご家族です。
2013年10月3日、アリソンちゃんは、お祖母さんとNYのクイーンズで交差点を横断中に事故にあい、命を落としました。
その時信号は青で、歩行者が車より優先して横断する権利がありました。しかし、車の運転手は左折しアリソンちゃんを撥ねました。


事故の詳細はこちらをご覧ください。

Allison Liao's Death While Crossing Street In Queens Raises Questions Of Street Safety



事故の後間もなく、ご両親のエイミー・タムさんとシペイ・リャオさんは様々な場所でスピーチをし、NYがもっと安全な街になるよう声をあげ、活動されてきました。 その想いに多くの人が心を動かされ、賛同しています。

 

こちらが交通の安全を訴えるデモにおいてのスピーチの様子です。

(Streetblogより)  

リャオさんご夫婦のスピーチは力強く、心に強く響きます。目的地にほんの数分早く着くために、スピードを上げて車を運転するということ。それは、人の命を奪うかもしれない危険を犯してまですべきことなのでしょうか?

私達は、今一度自分自身に問いかける必要があると思います。

エイミーさんとシペイさんは、亮君のご家族に”Family for SAFE Street”という団体への参加を呼びかけました。この団体で活動されておられる方々は、大切な人を交通事故で亡くされた方々ばかりです。彼らは、愛する人を突然失う悲しみや、心の痛みを訴え、交通事故をなくすために活動されています。

 

具体的に、この団体では、NYの新市長が打ち出したビジョン・ゼロ計画に対し意見し、その計画実現に向け力を注いでいます。団体の何人かのメンバーは、デブラシオ市長との話し合いの場を持ち、ビジョン・ゼロ実現に向け、具体的な要求を提示しています。例えば、現行のビジョンゼロ計画案では、制限速度は25マイルと設定されていますが、それを20マイルまで落とすよう訴えています。

2月23日の日曜日、NY市庁舎前でこの団体発足の記者会見がありました。亮君の一周忌のため、NYに滞在していたご家族は、亮君の写真とともにこの会見に参加しました。

25組の家族それぞれが、もう二度と悲劇が起こらないように、という共通の願いを持ち集まりました。


亮君のご家族は、多くの人が亮君の事故のことを知っていてくれたこと、そして温かい言葉をかけてくれたことに感謝されておられました。「とても心強い会でした。ここで会う事は悲しい理由ですが、私達家族のことを温かく迎えてくださり、声をかけて頂きました。NYの状況を変えようと、今NYの方々は力強く声をあげている事を知りました。悲しみが繰り返されないためには、強く心を持つ事が大切だと皆さんに教えて頂きました。」と亮君のお姉さんは話しておられました。また、亮君の事故現場にメモリアルペインティングをしてくれた団体の人にも会うことができ、感謝の言葉を伝えたそうです。

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ご家族は、「自分達のような思いをする人を無くしたい、同じ悲劇が起こらないように、同じ死が引き起こされない様に、という共通の目標を持つ人達と会い、その気持ちを再認識した。活動という行動に移しておられる力強い皆さんを心から尊敬し、またその力を私達は分けていただいた。」と話しておられました。

 

イベントの様子(Streetblogより)

 

 

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